K gaZe

 

b0135310_222234.jpg

それからも、色々なことがあった。
ものすごい速さで時間は過ぎた。

だけど、その日にはしっかりと「杭」が打たれていて、遠くからよく見える。



まだ小学生の頃、古い古い、廃車にするために留置してあった新幹線をずっと見ていたことがあった。
どこから来たのか、メガネをかけた初老の駅員さんが、僕の手を引いて、黄色と黒の織り交ぜられたロープの向こう側に連れて行ってくれた。

一歩一歩進むたびに、僕の視界の中の割合が変化していく。
空と線路の中にぽつんとあった車両は、どんどんと大きくなっていった。

白く大きな塊に、鋭く入れられた青のライン。
圧倒されて、ただただ上を見ていた。
そんな、ある暑い夏の日。



遠くなってもなお、そこにおもちみたいな形をした0系が、こちらにライトを向けて佇んでいる気がする。
[PR]
by ape-limited | 2009-08-14 22:43 | Monochrome gaze | Comments(0)