K gaZe

 

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3年ほど前の頃。
写真を始めたての僕の前に、なんの前触れもなくやってきたカメラだった。



変わったカメラだな、と思った。
一眼レフなのに、頭の上に見慣れたペンタプリズムは無く、光はボディの中で右往左往して、ファインダーに届くようになっている。

ちいさなミラーは、扉のように右にパタンと仕舞われ、勢いよく戻ってくる。

ネットで調べると、シャッター幕は円盤状。
でっかい円盤の一部にスリットが入っていて、高速でぐるっと回る。

既成概念というものは、全く無い。
なんだこれは。

紙にペンで、その姿を描いてみる。
その小柄なボディはやわらかい流線を描き、カメラであることを主張しつつ、どのカメラとも違っていた。

大げさに言えば、ポルシェ904やフェラーリ250テスタロッサのような古い車のボディに見られる魅力と、似たような気配を感じたのを、今でも覚えている。


マイタニ、という、ちょっと変わった苗字を耳にしたのは、しばらく経った頃だった。






Mr.Maitani.
ありがとう。合掌。
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by ape-limited | 2009-08-01 22:08 | Monochrome gaze